給付金のその後、税金の話
コロナの影響で日本政府が国民への一律10万給付を決めて2週間ほどが経ちましたね。
最近のニュースでは空腹に仕方なく盗みを働くといったニュースが報道されており、
本当に困ってる人には一刻も早い給付を願っています。。。
一方で、約13兆円を投じてこの給付を行ったあとに日本経済がどうなるかを考えるとだいぶ憂鬱になりそう。。。
ちょっと勉強してみました。
突然ですが、国の歳入と歳出についてみてみました。
(2015年財務省ホームページより)
まずは歳出ですが
年間約100兆お金はあつめられます。
あつめられたお金の内、
25%は借金の支払い
30%は社会保障(年金、医療、介護等)
45%が地方交付税や公共事業、科学振興などに使われています。
近年社会保障の支出が年間1兆ペースで増えていて、一方で公共事業や教育の財源が減っていっているようです。
全体の4分の1が借金の返済にあてられています。
また、社会保障への歳出が手厚くなる一方で、教育等の将来への投資の支出は減っているのが現状です。
次に歳入についてみていきましょう。
国家予算が年間で約100兆、そのうち公債(借金)で約44%ほど賄われています。
残り56%の内訳は
所得税17%
法人税11%
消費税18%
その他10%
約25兆借金を返済する一方で、約44兆もの借金を行っているわけですね。
で、この増え続ける借金は将来の私たち若い世代の負担となるわけです。
極端に言うと、社会保障を充実させるために借金が増えていっており、税金から少しずつ返していますが借金は増え続けている状態になるわけです。
つまり、働いている人の負担する額ってどんどん大きくなっていくわけですよね。
さてこの状況で13兆円って一年の国が使えるお金のうちの13%、歳入の公債(借金)を除くと、13/56=23%ものお金を国民に給付するとどうなるのでしょう。
このお金ってどっからわいてくるんでしょう。新たな借金?社会保障で賄えるの?
ちょっと話は変わりますが、10万円もらったら、10万円をすぐ使うって人どれくらいいるんでしょう。
歳入のうち、健全なものが56%ありますけど、来年の法人税や所得税ってこの不景気で落ち込みますよね。唯一消費税のみが安定した収入源になりそうですけど、みんながちゃんとお金を使わないと、どうしても来年の財源が少なくなって結局また借金が増えるんだろなあ。
目先の10万に一喜一憂するのはいいけど、将来の負担額のほうが結局大きくなるんだろなと、そしてこのままで日本は大丈夫なのかと、不安ですね。
本末転倒ですけど、結局10万もらっても貯金に回してしまいそうな気持ちもわかります。。。